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本質

「何をつくるか」の前に、
「何のためにつくるのか」。

子どものころ、

「なんで?」

「どうして?」

と、大人に何度も聞いたことはありませんか。

知りたいから、聞く。

わからないから、考える。

とても単純なことです。

でも大人になると、
いつの間にか、

「そういうものだから。」

で済ませてしまうことがあります。

デザインの仕事でも、
同じようなことがあります。

「これをつくってほしい。」

そう言われたとき、

すぐにつくり始める前に、
一度だけ考えてみます。

「なぜ、これが必要なんだろう?」

欲しいものと、必要なものは、
同じとは限らない。

たとえば、

「リンゴが欲しい。」

と言われたとします。

もちろん、
リンゴを渡せばいいのかもしれません。

でも、

甘いものが食べたいのか。

喉が渇いているのか。

誰かに贈りたいのか。

絵を描くために必要なのか。

理由によって、
本当に必要なものは変わります。

もしかすると、
リンゴではない方がいいことだってあります。

だから、

「何が欲しいですか?」

だけではなく、

「なぜ、それが必要なんですか?」

と聞いてみる。

言われたものを否定したいわけではありません。

本当にそれが必要なら、
それをつくればいい。

大切なのは、

何をつくるかを決める前に、
何のためにつくるのかを考えることです。

「なぜ?」を重ねて、考える。

ロゴをつくる。

Webサイトをつくる。

会社案内をつくる。

広告をつくる。

でも、
それ自体が目的ではありません。

誰に伝えたいのか。

何を伝えたいのか。

どう感じてほしいのか。

その結果、
どうなってほしいのか。

「なぜ?」
「どうして?」

と聞いたり、考えたりしていると、

それまで知らなかったことや、
考えていなかったことが出てきます。

すぐに答えが見つかるわけではありません。

でも、
考えるための材料は、
少しずつ増えていきます。

そして、

「もしかすると、
本当に必要なのはこっちなのかもしれない。」

と思ったら、

今度は、その考えにも、

「なぜ?」

と聞いてみる。

考えて。
確かめて。
また考える。

そうやって、
少しずつ近づいていきます。

大切なものがわかれば、
変えることができる。

本質を見るというと、

変わらないものを探して、
それを守ることのように聞こえるかもしれません。

でも、
守るためだけに本質を見るのではありません。

何が大切なのか。

なぜ、大切なのか。

そこがわかれば、

何を残して、
何を変えていいのかを考えられる。

そして、
今までとは違うものをつくることもできる。

大切なものまで捨ててしまうのではなく。

昔と同じカタチを、
ただ守り続けるのでもなく。

大切なものを持ったまま、
その先を考える。

本質は、
答えをひとつに決めるものではなく、

次にどうするかを考えるときの、
軸になります。

本質は、その先を
つくるためにある。

会社も、
商品も、
サービスも、
ずっと同じではありません。

人が変わる。

環境が変わる。

時代が変わる。

だから、
デザインも変わっていきます。

そのとき、

何を大切にしてきたのか。

なぜ、それを続けてきたのか。

自分たちは、
何のためにこれをやっているのか。

そこに戻ることができれば、

今までと同じものをつくるのではなく、
そこから次のカタチを考えることができます。

本質を見るのは、
変わらないためではありません。

その先へ進むためです。

「なぜ?」と考える。

大切なものを見つける。

それを持ったまま、
今までになかったものをつくってみる。

サカナナは、
そこから次のカタチを考えます。

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