BRAND DICTIONARY
VISUAL
GRAMMAR
ビジュアルグラマー
違うものをつくっても、
「同じブランド」に見えるのはなぜ?
企業は、いろいろなものをつくります。
Webサイト。
会社案内。
広告。
商品パッケージ。
名刺。
採用ツール。
それぞれ目的も、内容も、サイズも違います。
つくる人が違うこともあります。
それなのに、
「あ、この会社だ。」
と感じることがあります。
ロゴが入っているから?
同じ色を使っているから?
もちろん、それも理由の一つです。
でも、それだけではありません。
ブランドにも、「文法」がある。
私たちは、毎日いろいろな文章を書いたり話したりしています。
使う言葉も、文章の長さも、内容も違います。
それでも、同じ文法を使っているから、日本語として理解できます。
ブランドの表現にも、それに似たものがあります。
色。
書体。
写真。
イラスト。
余白。
レイアウト。
言葉。
ロゴ。
一つひとつは、表現をつくるための要素です。
でも大切なのは、それぞれの要素そのものだけではありません。
どう組み合わせるのか。
どのくらい使うのか。
何を強く見せるのか。
何を抑えるのか。
そこにも、そのブランドなりの考え方があります。
それが、VISUAL GRAMMAR(ビジュアルグラマー)です。
同じものをつくるための
ルールではない。
ブランドの表現を揃えようとすると、
同じ色を使う。
同じ書体を使う。
同じレイアウトにする。
という方法を考えがちです。
確かに、それなら統一感は出ます。
でも、つくるものが変わっても、ずっと同じ表現を繰り返していたら、できることは少なくなっていきます。
広告には、広告の役割がある。
Webサイトには、Webサイトの役割がある。
採用には、採用の伝え方がある。
必要なのは、
同じものをつくることではなく、
違うものをつくっても、同じブランドに見えること。
VISUAL GRAMMARは、そのための考え方です。
ルールがあるから、
新しい表現ができる。
文法があるからといって、同じ文章しか書けないわけではありません。
小説も書ける。
手紙も書ける。
広告コピーも書ける。
日常会話もできる。
同じ文法を使いながら、まったく違う表現ができます。
ブランドも同じです。
表現の基本となる考え方が共有されていれば、
「このブランドなら、どう表現するか。」
を考えることができます。
新しいものをつくるたびに、過去のデザインをそのまま真似する必要はありません。
ルールは、表現を縛るためだけのものではなく、
新しい表現をつくるための手がかりにもなります。
SAKANANA THINKING
「何をつくるか」だけではなく、
「どう考えてつくるか」。
サカナナがVISUAL GRAMMARを考えるとき、
色や書体、ロゴの使い方を決めるだけでは終わりません。
なぜ、この色なのか。
なぜ、このくらいの余白なのか。
なぜ、写真をこう扱うのか。
なぜ、ここではロゴを目立たせないのか。
一つひとつのデザインの奥には、判断があります。
よく、
「これまでのものと、トーン&マナーを合わせてください。」
と言われることがあります。
もちろん、これまでの表現を受け継ぐことは大切です。
でも、過去のデザインと同じ色や書体、レイアウトを使えばいい、ということでもありません。
なぜ、その表現になったのか。
その判断まで共有できれば、
新しいものをつくるときにも、
「前と同じにしてください。」
ではなく、
「このブランドなら、どうする?」
と考えることができます。
VISUAL GRAMMARは、
見た目を揃えるためのルールというより、
そのブランドが、どう考えて表現するか。
その考え方を共有するためのものだと考えています。
「この会社は、
こう考えて表現する。」
たとえば、
「シンプルにする。」
というルールがあったとします。
でも、シンプルとは何でしょう。
色を減らすことなのか。
情報を減らすことなのか。
装飾をなくすことなのか。
余白を増やすことなのか。
それだけでは、判断する人によって違うデザインになります。
だから、
「何をするか」
だけではなく、
「なぜ、そうするのか」
まで考える。
そうすると、
新しい表現をつくるときにも、そのブランドにふさわしい判断がしやすくなります。
見た目を覚えるのではなく、
考え方を共有する。
「この会社は、こう考えて表現する。」
そこまで見えてくると、ブランドの表現はずっと自由になります。
文法を使って、新しい文章を書くように。
ブランドは、これからもいろいろなものをつくっていきます。
新しい商品。
新しいサービス。
新しい広告。
新しいWebサイト。
そのたびに、まったく同じ表現を繰り返す必要はありません。
時代が変われば、表現も変わります。
目的が変われば、伝え方も変わります。
でも、
そのブランドが大切にしているものまで変える必要はありません。
文法を使って、新しい文章を書くように。
同じ文法で、新しい表現をつくり続ける。
VISUAL GRAMMARとは、
ブランドを同じ場所に留めるためのルールではなく、
そのブランドが、そのブランドのまま、新しい表現を生み出していくための視覚言語。
サカナナは、そう考えています。